2019年08月14日
長野ホルン倶楽部/第17回演奏会/創立20周年記念公演




更新する機会を逃し気がつけば1年近く前になりますが昨年2018年9月9日に長野市芸術館リサイタルホールで開催された長野ホルン倶楽部さんの第17回演奏会/創立20周年記念公演に行ってきました。
長野オリンピックがあった1998年8月末に当時長野市民吹奏楽団や長野市交響楽団に所属していたメンバーがジョイントした飲み会がきっかけで始まったそうです。アンサンブルコンテストで金賞受賞をきっかけに演奏会をやってみようという機運が高まり2002年9月に第1回目の演奏会が開催されたそうです。
当時のメンバーは9人だったそうですが現在は県外も合わせ20人以上が在籍、関西にもメンバーができてホルンを通じた結びつきが羨ましく思いそうした熱い想いが長野ホルン倶楽部さんの魅力だと思います。
第1部は20年間の軌跡…としてこれまでに演奏した思い出の曲を演奏しました。第1曲は第1回演奏会のオープニング、他3曲も過去の演奏会の中で思い入れが深い曲が演奏されました。
1.狩りでの出会い.ロッシーニ
ウィリアム・テルで有名なロッシーニの作品で元々は4本のホルンで演奏されるそうですが第1回演奏会当時のようにソロ1名+2つの四重奏の9人で演奏されました。
2.バロック組曲/プレトリウス
プレトリウスが1621年に舞曲集を発表しましたが当時の舞曲の出版譜には楽器の指定が無かったそうでこの曲から「ガイヤルド」「クーラント」「アリア」「パスピエ」の4曲が演奏されました。
第2回演奏会では当時20代のメンバーで演奏されたそうですが現在20代のメンバーが演奏しました。
クラシックの中でも特に古い聴く機会が少ない曲が聴けて良かったです。
3.赤い城への告別/ターナー
クラシックの中でも古い曲から次は1960年生まれのケリー・ターナーの赤い城への告別が演奏されました。
第3回演奏会のメイン曲として演奏され中世スコットランド民謡を主題に4つの変奏と組曲からなるそうで8人で演奏されました。
第1部最後はホルン8重奏のためのわらべうたが演奏されました。
編曲者の織田英子さんは東京芸術大学作曲科時代から「上野の森ブラスアンサンブル」の作曲や編曲を手がけていました。織田英子さんのご主人の織田準一さんが長野県アンサンブルコンテストの審査をした時にホルン8重奏で出場した長野ホルン倶楽部さんに「地方にこんな団体があるとは!奥さんがホルン8重奏を編曲したから演奏してみて!」と楽譜が提供されたそうです。第7回演奏会で演奏されたそうです。
第2曲はすべて初めて演奏される難易度が高い曲にチャレンジしたそうです。
1.大学祝典序曲/ブラームス
ブラームスの作品の中では大がかりでバスドラム、トライアングル、シンバルも多用されますがホルンの響きで美しく演奏されていました。
2.エル・カミーノ・レアル/リード
リードが軍楽隊の指揮者の委嘱で1984年から85年に作曲した吹奏楽曲でスペイン語で王の道という意味になり副題にラテン幻想曲とありフラメンコなどでギター奏者が好んで用いるコードが使用されているそうです。関東の5人が演奏しました。
3.フォー・コーナーズ/バーネット
ベルリン・フィルのホルンセクションの選抜メンバーで結成されたカルテットのCDから、世界旅行がテーマでその中でイギリス各地の民謡がメドレーで続くそうです。長野市三輪在住の4名が近所のよしみで練習しているうちにこのメンバーでアンサンブルを演奏したいと声があがり演奏することになったそうです。
最後は交響詩フィンランディア/シベリウスが演奏されました。オーケストラや吹奏楽でよく演奏されますがホルンのみのメンバーでオーケストラに匹敵する迫力や良さを出していました。
アンコールで県歌設定50周年記念で信濃の国が演奏されました。
ホルンの音色の心地好さが素敵な演奏会でした。出演された皆様素晴らしい演奏会をありがとうございました。メンバーの皆様のホルンが更に極まっていくことと長野ホルン倶楽部さんの更なる活躍を願っています。
Posted by プラネマン3 at 07:57│Comments(0)