プラネマン便り３

僕は４０代になってからクラシック系の音楽に興味を持つようになり観賞回数は２００回を越えています。何回か演奏会に行っているうちにその演奏会の開催を知ると季節を感じる風物詩的な演奏会が出るようになりました。その１つが毎年年末に開催される長野県短期大学ウインドオーケストラさんの定期演奏会で指揮者の山本ひろあきさんが作曲したアレキサンドラの涙や木地師の旅を聴くとその年も終わりが近いとしみじみと感じるのでした。


長野県短期大学ウインドオーケストラさんは２００８年に発足されました。
僕がクラシック系の音楽に興味を持った同時期に発足したこと…
僕の姉は昭和の時代ですが県短を卒業しているので親近感を感じる…
山本ひろあきさんの作曲した曲が素敵…
ジュニアダンスのワイルドキャッツさんとのコラボ等…
これらが長野県短期大学ウインドオーケストラさんの魅力です。


更新する機会を逃し一昨日のクリスマスの時期のことになりますが１７年１２月２４日に若里市民文化ホールで開催された長野県短期大学ウインドオーケストラ第７回定期演奏会に行ってきました。


長野県短期大学は２０１８年４月に４年制の長野県立大学になるので県短ウインドオーケストラさんとしては今回の第７回定期演奏会が最後の演奏会になりました。ゲストに国際的なクラリネット奏者の傳田高廣さんが出演して盛り上げてくれました。


第１部オープニングは「陽気な青春」が演奏されました。この曲は山本ひろあきさんが長野県短期大学ウインドオーケストラさんの演奏会用に２００９年に作曲されたマーチでバンドのテーマ曲として１番多く演奏されたそうです。


２曲目は「アルザスの風」が演奏されました。山本ひろあきさんがクラリネット奏者傳田高廣さんのためにつくった曲を吹奏楽用に編曲２０１１年に発表、傳田高廣さんがアルザスの風と名付けたそうです。


３曲目は山本ひろあきさんが作曲した「北信五岳」が演奏されました。この曲は長野商工会議所のオファーで金管五重奏用に作曲されましたが吹奏楽版に編曲して県短の第１回定期演奏会で演奏されたそうです。この曲にアルトサックスのソロは８小節出てくるそうですがこの８小節を演奏するために元団長がアメリカから一時帰国しました。OGの思い入れが深いオーケストラだと思いました。


第１部最後は山本ひろあきさんの「やさいでマンボ」が演奏されました。株式会社ミールケアさんのみーる劇団では子供たちにやさいが好きになってほしいと食育活動をしていますがみんなで踊れて楽しい曲ということで委託され作曲した曲になるそうです。ワイルドキャッツさんのダンスや団員の掛け声に盛り上がりました。


第２部のオープニングは「新しい世に」が演奏されました。この年で８８年の長い歴史を持つ長野県短期大学は１７年度４月に最後の入学生を迎え１８年４月には新県立大学の１年生が入学して県短としては長い歴史を閉じることになりました。県短のOGを迎え祝歌として歌い継がれてきた「新しき世に」が演奏されました。


続いて「フレディの嘆き」が演奏されました。山本ひろあきさん作曲のアレキサンドラの涙のアンサーソングになるそうです。傳田高廣さんも交え素敵な演奏になりました。


第２部最後は山本ひろあきさんの作曲した「アレキサンドラの涙」をクラリネット奏者傳田高廣さんと長野県ダンススポーツ連盟北信支部の２人がダンスを添えて素敵なステージになりました。


第３部はイギリスのホルストの「吹奏楽のための第１組曲」が演奏されました。第２回定期演奏会でこの曲が演奏され僕が初めて県短ウインドオーケストラさんの定期演奏会に行ったのは第２回定期演奏会だったので懐かしく思いました。


最後は山本ひろあきさんの作曲した「木地師の旅?」が演奏されました。この曲は山本ひろあきさんが３４歳の頃作曲したそうですが手直しして２０１０年に「木地師の旅?」として完成したそうです。この曲が出来た当初生まれていなかった学生と演奏するのは感慨深いと思います。新県立大学になってからの活動は分かりませんが県短ウインドオーケストラとしては最後の演奏で心に響いてきました。


アンコールはワイルドキャッツさんのダンス付きでクリスマス、スイング、メドレーと陽気な青春が再び演奏されました。


全てのプログラムが終了しても団員は席を立たず清しこの夜を演奏して観客に感謝の気持ちを伝えていました。この日は隣のビッグハットでアイスホッケーの国際大会があり興味がありましたが団員の皆様の熱演や清しこの夜の演奏を聴くと来て良かったと思いました。


７回の間でしたが県短ウインドオーケストラの皆様素敵な音楽と熱演をありがとうございました。関係者の皆様、県短ウインドオーケストラで奏でたことを心の支えに新しい分野での活躍に期待しています。