平成29年度/信州大学教育学部/音楽教育コース/有志卒業記念演奏会

プラネマン3

2019年07月28日 11:29

僕は40代になってからクラシック系の音楽に興味を持つようになり演奏会の観賞回数は200回を越えました。何回か行っているうちにその演奏会の開催を知ると季節を感じる風物詩的な演奏会が出てきました。毎年2月中旬に開催される信州大学教育学部/音楽教育コース/有志卒業記念演奏会もその1つで開催を知ると年度末が近いことを感じます。


僕が中学2年生の頃の音楽の先生は信大教育学部出身で音楽の楽しさを教えてくれました。翌年転勤になり次の先生とは相性が合わず音楽から遠ざかって行きましたが信大教育学部の学生を見ると中学2年生の頃の音楽の先生を思いだし期待が高まります。


更新する機会を逃し昨年2月になりますが18年2月12日に長野市芸術館リサイタルホールで開催された平成29年度/信大教育学部/音楽教育コース/有志卒業記念演奏会に行ってきました。


オープニングは牟禮晶絵さんが箏独奏/春の海を演奏しました。和風の素敵な音色でした。


2番目に小澤静佳さんがブラームスピアノソナタ第1番ハ長調作品1、第1楽章を演奏しました。19歳で作曲されたそうですが同年代の小澤静佳さんが演じることに意義があると思いました。


3番目は小林志織さんのソプラノ独唱
ヘンデル/歌劇リナルドより私を泣かせてください
プッチーニ/歌劇トスカより歌に生き、恋に生き…が歌われました。過酷な運命の主人公の心中を表すような素敵な歌声でした。


4番目は金井江里香さんがコントラバス独奏、…
ディッタースドルフ…コントラバスと管弦楽のための協奏曲第2番/変ホ長調第2楽章
N.K.コール/L−O−V−Eを演奏しました。
聴く機会の少ないコントラバスの音色が素敵でした。

5番目はピアノ独奏/柴明子さんがショパンのバラード第4番へ短調作品52を演奏しました。力強いピアノの響きが印象的でした。

6番目はソプラノ独唱/寺平有希さんが…
チマーラ/郷愁
グルック/歌劇オルフェオとエウリディーチェよりエウリディーチェを失って…を歌いました。
郷愁はドイツの詩人ハイネの世界観に影響された素敵な曲でした。


7番目はトランペット独奏/岩垂日菜子さんがP・スパークのマンハッタンよりサタデーセレナーデを演奏しました。昼間の賑わいをひそめた土曜日の夜を表しているそうです。


8番目はピアノ独奏/滝澤咲希さんが…
ガーシュインなサマータイム
ショパンのワルツ…を演奏しました。サマータイムはジャズ調でワルツは編曲され個性的な演奏でした。


9番目はソプラノ独唱/牟禮晶絵さんがプッチーニの歌劇ヴィッリよりもしもお前たちのように小さな花だったら…を歌いました。牟禮晶絵さんオープニングの箏に続き2回目の出演になり才能の豊かさを感じました。


10番目はヴィオラ独唱/黒沢優希さんがブラームスのヴィオラとピアノのためのソナタ第2番、変ホ長調、作品120ー2が演奏されました。ブラームス最後のソナタになるそうです。ヴィオラはソナタや協奏曲が少ないそうで貴重な曲が聴けて良かったです。


11番目はピアノ独奏/中根悠太さんがスクリャービンのピアノソナタ第2番/第1楽章を演奏しました。旅先で出会った海をモチーフにしているそうで素敵な曲でした。


12番目はソプラノ独唱/宮嵜梨菜子さんが…
ドナウディのいつまた君に会えるだろうか…
ドニゼッティの歌劇連隊の娘よりさようなら…が歌われました。情景が想像できる素敵な歌声でした。


13番目はトロンボーン独奏/大原穂乃花さんがエワイゼンのトロンボーンとピアノのためのソナタ第1楽章を演奏しました。トロンボーンはソロで聴く機会は少ないですが人間の声に近いそうです。貴重な曲が聴けて良かったです。


14番目はソプラノ独唱/竹内真悠さんが…
レスピーギ/最後の陶酔
プッチーニ/歌劇修道院アンジェリカより母もなしに…が歌われました。澄み切った素敵な歌声でした。


15番目はピアノ独奏/石黒春樹さんがショパンピアノソナタ第3番を演奏しました。ピアノの詩人ショパンの曲はいつ聴いても素晴らしいです。演奏会個人の最後を締めくくるに相応しい曲でした。


16番目に出演者全員による合唱組曲未来への決意より「決意」が歌われました。

どの出演者も素晴らしくもっと聴いていたかったです。そして1曲1曲から皆様の充実した四年間が伝わってきました。


更新が遅くなり出演者の皆様も卒業後の進路に馴染んでいると想像しますが善光寺門前のキャンパスで四年間を過ごした良き仲間たちとの思い出を心の支えにそれぞれの道での活躍を願っています。